ニューヨーク証券取引所

【NQNニューヨーク=三輪恭久】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸して始まり、午前9時35分現在は前営業日の26日に比べ55ドル98セント高の4万7483ドル10セントで推移している。目立った取引材料が少ないなか、米利下げ観測を支えとした買いが続いている。

感謝祭の翌日にあたる28日の米株式市場は13時までの短縮取引となる。休暇に入っている市場参加者が多く、通常より取引が少ない。目新しい売買の材料も少なく、持ち高を一方向に傾ける動きは限られている。

米連邦準備理事会(FRB)が12月に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めるとの観測が高まり、前週末から株式相場の支援材料となっている。足元では11月に下げが目立ったハイテク株を中心に買い直す動きが続いており、株式相場を支えている。

米取引所CMEグループの電子取引システムで米東部時間27日夜にシステム障害が発生した問題で、株価指数の先物・オプションの取引が同28日朝に再開した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック取引所に上場する個別株の取引や株価指数の算出に目立った影響は出ていない。

ダウ平均の構成銘柄ではJPモルガン・チェースやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトが高い。一方、アムジェンやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は下落している。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は5日続伸して始まった。

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