台湾高検は2日、半導体製造装置大手の東京エレクトロン(TEL)の台湾子会社を国家安全法違反などの罪で起訴したと発表した。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)から最先端半導体に関する情報を不法に入手したとしてTEL子会社の元従業員らが同罪で起訴された事件で、監督責任があったとしている。
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発表で高検は、TEL子会社が「十分な防止措置に取り組んでおらず、法人としての刑事責任を負うべきだ」と指摘。1億2千万台湾ドル(約6億円)の罰金を科すよう求めている。
TELは2日、取材に対し「現在、台湾当局からの発表の詳細を確認中です」と回答した。
起訴された元従業員は、TEL子会社の前にTSMCで働いていたことがあり、TEL子会社に在籍中に旧知のTSMC従業員2人を通じ、重要技術に関する情報を不正取得したとされる。
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