ゼレンスキー氏は「ウクライナは安全の保証を得る。誰もがウクライナを攻撃しようとは考えなくなるほど強力なものだ」と述べた=AP

【キーウ=共同】ロシアによるウクライナ侵略開始から24日で3年半となった。首都キーウなどへの攻撃は続き、トランプ米大統領による和平仲介も不透明感が増している。出口の見えない戦いに市民は疲労を抱えながらも抗戦を決意。ゼレンスキー大統領は和平に向け、ロシアに首脳会談に応じるよう求め、米欧が関与する「安全の保証」の構築を急ぐ。

ゼレンスキー氏は23日、安全の保証を巡る議論について「数日中に全ての土台が整う」と主張。24日の声明では「ウクライナは安全の保証を得る。誰もがウクライナを攻撃しようとは考えなくなるほど強力なものだ」と述べた。

24日はウクライナの独立記念日。カナダのカーニー首相はキーウを訪れ、ゼレンスキー氏と会談した。カーニー氏は記者会見で「戦闘終結後のウクライナへの地上部隊派遣を排除しない」と述べた。米国のケロッグ・ウクライナ担当特使もキーウを訪問した。

トランプ氏は「米国はウクライナ国民の闘いに敬意を表し、独立国家としての未来を信じている」とのメッセージをゼレンスキー氏に寄せた。

各地では市民らが犠牲者を追悼した。キーウ中心部では、東部ドネツク州で兵士の夫を亡くしたボフダニョクさん(28)が「ロシアを許せない。遺族の闘いに終わりはない」と涙を拭った。

欧州の有志国は部隊派遣を検討している。トランプ氏は米軍の派遣を否定した上で防空面で支援する可能性を示唆。ロシアは欧州軍駐留に反対の立場だ。

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