【カイロ=共同】シリア暫定政府の選挙管理委員会は23日、9月15〜20日に予定している人民議会(国会)選挙を南部スワイダなど3県で延期すると発表した。治安が安定していないためとしている。国営通信が伝えた。

スワイダ県では7月に少数派イスラム教ドルーズ派とベドウィン(遊牧民)武装勢力の衝突が発生。千人以上が死亡したとされ、緊張が続いている。他に延期されるのは北東部ハサカ県と北部ラッカ県で、クルド人勢力が大部分を実効支配している。3県に割り当てられる議席は空席になる見通し。

人民議会選挙は昨年12月のアサド政権崩壊後初めてとなる。国営通信によると全210議席で、うち70議席はシャラア暫定大統領が指名する。

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