【エルサレム共同】イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザの最南部ラファで部隊が武装勢力と交戦し、兵士5人が負傷したと発表した。軍は報復としてイスラム組織ハマスの戦闘員を標的に南部を攻撃したと表明した。イスラエルのネタニヤフ首相は声明で「兵士への危害を容認しない。必要な措置を講じる」と強調。停戦維持に影響を及ぼす懸念がある。 中東の衛星テレビ、アルジャジーラは3日、南部ハンユニスの避難テントに攻撃があり、子どもを含む5人が死亡したと伝えた。ハマスは声明で「停戦合意を無視している」と非難した。イスラエル軍はラファで兵士が攻撃された報復として10月中旬と下旬にもそれぞれガザ全域を空爆した。 ラファではイスラエル軍の支配地域にある地下トンネルにハマス戦闘員が閉じ込められており、部隊は戦闘員と衝突した可能性がある。ハマスは戦闘員が降伏すれば解放するとしたイスラエルの提案を拒否しており、双方は対立を深めている。 一方、ハマスは3日、停戦合意に基づき、赤十字を通じて人質1人の遺体をイスラエルに引き渡した。
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