政府は5日、南太平洋の島しょ国トンガに警戒・監視用のドローンや軍用の制服を無償供与すると発表した。日トンガ両政府は同日、同志国などに防衛装備品を無償で支援する「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の文書に署名した。供与額は3億円とする。

計8機の日本製のドローンを提供する。トンガは災害への対応や海岸の警備に使用する。これまで日本は海に面する国にドローンやレーダーを供与してきた。

加えてトンガ軍の制服・帽子を2000着ずつ供与する。OSAの枠組みで初めての軍服の提供になる。トンガ軍は自前の軍服を持たず、軍人へのなりすましなどの問題が発生していた。

制服はトンガのトゥポウ6世国王が自らデザインに関わった。日本政府は「軍人の士気の向上につながる」と説明している。

OSAは日本の安全保障に直結する周辺国を支援し連携を強める取り組みだ。政府はOSAの予算を2025年度は80億円程度と、24年度のおよそ50億円から増やした。

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