シェルターで覆われているチョルノービリ(チェルノブイリ)原発=ロイター

【キーウ=共同】国際原子力機関(IAEA)は7日までに、ウクライナのチョルノービリ(チェルノブイリ)原発で2月に起きた無人機の衝突で、4号機の原子炉を覆うシェルターが破損していたと明らかにした。既に応急的な修復が行われ、耐久性や監視システムに大きな影響はないが、長期的な安全確保にさらなる補修が必要だという。

ウクライナはロシアによる無人機攻撃だと批判するが、ロシアは否定している。

IAEAによると、2月の衝突でシェルター内部に破損の兆候はなく放射線レベルも安定した状態だった。グロッシ事務局長は調査の結果、差し迫った危険はないが、シェルターが「放射性物質漏れを防ぐなどの主要な安全機能を失っている」と懸念を示した。

チョルノービリ原発4号機は、旧ソ連時代の1986年に爆発し、大量の放射性物質を放出する事故を起こした。

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