韓国・仁川空港で報道陣の質問を受ける田載秀海洋水産相(11日)=聯合・共同

【ソウル=小林恵理香】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は11日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から金品を受け取った疑いがもたれている田載秀(チョン・ジェス)海洋水産相の辞表を受理する方針を明らかにした。

田氏は11日、記者団に「違法な金品授受は断じてなかった」と疑惑を否定した。「政権が動揺しないよう、職を辞して堂々と対応したい」と説明した。6月の李在明政権発足以降、閣僚の辞意表明は初めて。

韓国メディアによると、革新(進歩)系の文在寅(ムン・ジェイン)政権下で事業などの便宜を受ける目的で、教団が田氏に現金4000万ウォン(およそ420万円)や高級腕時計などを贈った疑いがあるという。

旧統一教会を巡っては尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権との癒着を解明するため裁判が続いている。前政権を支えた保守系の最大野党「国民の力」だけでなく、進歩系の与党「共に民主党」関係者や現閣僚にも同様の疑いがもたれている。

田氏と同様の疑惑が報じられた鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一相について、韓国統一省は11日「全く根拠のないデマだ」との声明を出した。

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