
【NQNニューヨーク=矢内純一】12日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比245ドル96セント(0.50%)安の4万8458ドル05セントだった。人工知能(AI)投資を巡る不透明感が投資家心理の重荷となっている。ハイテク株を中心に売りが出て、ダウ平均の下げ幅は一時360ドルを超えた。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のブロードコムが11.4%安となった。11日夕に発表した2025年8〜10月期決算で売上高と特別項目を除く1株利益が市場予想を上回った。AI半導体が好調な一方で、経営陣が売上高総利益率が悪化する見通しを示し、売りが膨らんだ。
オラクルも安かった。オープンAI向けに開発を進めている一部のデータセンターの完成が2027年から28年にずれ込むと米ブルームバーグ通信が12日午前に伝えた。労働力や資材の不足が原因だという。データセンターの稼働が遅れると収益拡大のペースが鈍化するとの見方が強まった。
ブロードコムとオラクルの下落は、ほかのハイテク株にも売りが波及した。ダウ平均の構成銘柄では、エヌビディアやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトが売られた。
午前にダウ平均は上昇する場面があった。米連邦準備理事会(FRB)は10日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続で利下げを決めた。利下げが米景気や企業収益の追い風になるとの見方が支えとなった。
そのほかではキャタピラーやゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレスが安かった。半面、ウォルマートとマクドナルドが上昇した。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落し、終値は前日比398.686ポイント(1.68%)安の2万3195.169だった。下落率は2%を超える場面があった。マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)などの半導体株への売りが目立った。
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