中国政府は、元自衛隊制服組トップの岩崎茂氏が台湾の内閣にあたる行政院の顧問に就任していることを踏まえ、中国への入国を禁止するなどの制裁措置を発表しました。

高市総理大臣の「台湾有事」をめぐる発言への対抗措置とみられます。

中国外務省は15日、元統合幕僚長の岩崎茂氏について「台湾独立勢力と公然と結託し一つの中国の原則に著しく背いた」などと指摘し、中国への入国禁止や中国国内の資産凍結などの制裁措置をホームページ上で発表しました。

岩崎氏は、2025年3月、台湾の内閣にあたる行政院の政務顧問に就任したことが明らかになり、中国政府は「一つの中国の原則は中日関係の政治的基盤である」などと反発し、日本側に抗議していました。

中国政府は、高市総理の「台湾有事」をめぐる国会答弁以降、国民に対し日本への渡航を控えるよう注意喚起を発表するなどしていて岩崎氏への制裁も対抗措置のひとつとみられます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。