高金利と経済の不確実性が米住宅市場の重荷に=ロイター

【ニューヨーク=佐藤璃子】米商務省が25日発表した7月の新築住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は65万2000戸と前年同月から8.2%減った。7カ月連続で前年同月を下回る販売が続いている。住宅ローン金利の高止まりや米経済の先行き不透明感が引き続き需要を押し下げている。

販売件数はダウ・ジョーンズまとめの市場予想(63万2000戸)を上回った。前月比では0.6%減となった。米銀ウェルズ・ファーゴの調査グループは「高金利や経済の不確実性、労働市場の鈍化を受けて購入希望者の様子見姿勢が続いている」と指摘する。中古住宅の供給不足解消も、新築の販売低迷につながっていると見られる。

金利の高止まりが依然として住宅購入の足かせとなっている。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が公表する直近の30年物固定住宅ローン金利は週平均で6.58%と足元ではやや低下基調にあるものの、依然として高水準で推移している。

販売価格(中央値)は40万3800ドル(約6000万円)と前年同月比で5.9%、前月比で0.8%下がった。2024年11月以来、8カ月ぶりの低水準となった。

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