雨の中、ガザ市内を行き交う住民ら(15日)=AP

【エルサレム=共同】パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスは16日、本格的な冬を迎える中、ガザの住民が「人道的大惨事に直面している」と訴えた。燃料不足で暖房設備もなく、寒さで子どもが死亡していると主張した。イスラエルが支援物資のガザへの搬入を制限していると主張し、非難した。

ガザではイスラエル軍とハマスの戦闘の影響で、住宅を含む多くの建物やインフラが破壊され、テント生活を強いられる住民も少なくない。気温が下がり、雨で避難民のテントが浸水する事態も起きている。

避難民たちが置かれている不衛生な環境に、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は「感染症拡大のリスクも高まっている」と警告している。

イスラエル軍は10月の停戦発効後もガザでの攻撃を継続。ガザ保健当局によると、停戦発効後のガザ側死者は390人以上。2023年10月の戦闘開始後の死者は7万600人を超えている。

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