台北市中心部にある地下鉄の駅構内や駅付近で19日午後、発煙弾が投げ込まれたり、複数の通行人が切りつけられたりする事件が起きた。台湾メディアによると、通行人の3人が死亡。容疑者とみられる男も建物から転落して死亡した。
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台湾メディアなどによると、午後5時20分(日本時間同6時20分)ごろ、台北駅の構内でマスクを着けた人物が発煙弾などを5、6個投げた。さらに通行人が男に背中を刺されて死亡した。
さらに男は台北駅から北に約800メートルの中山駅近くの路上で、複数の発煙弾を路上に投じ、刃物で通行人を切りつけながら近くの百貨店に侵入した。
男はその後、百貨店から転落し、死亡した。男は27歳で、今年7月、軍の招集について適切に対応しなかった疑いで指名手配を受けていたという。
この百貨店で勤務していた男性(38)は朝日新聞の取材に、刃物を持った男が百貨店の4階でも人を襲っていたと証言。男が通った後には血痕が残っていたという。
当時、職場から帰宅しようと中山駅に向かっていた男性(29)は「たくさんの人が口々に『怖い』と叫びながら駅から逃げていた。路上には血痕が広がっていた」と話した。
現場はいずれも台湾総統府からも近く、飲食店や百貨店が立ち並ぶ台北市の中心部。
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