
【ワシントン=芦塚智子】米司法省は19日、少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏の捜査資料の公開を始めた。11月に全面公開を義務付ける法律が成立し、同日が期限だった。
19日午後時点で公開されているのは、なお一部にとどまるとみられる。エプスタイン氏や室内の写真などが含まれている。ブランチ司法副長官は同日朝、FOXニュースで、被害者に関する情報の保護を確実にする作業をしていると説明。同日に数十万点を公開し、今後約2週間をかけて残りの資料を公開すると語っていた。
民主党は公開期限の19日に全ての資料を公開しないのは法律違反で「隠蔽工作だ」と批判している。

エプスタイン氏は少女買春などの罪で起訴され、2019年に拘置所内で自殺した。トランプ大統領やクリントン元大統領、チャールズ英国王の弟アンドルー氏といった著名人と広い交流があった。
エプスタイン氏が買春をあっせんした著名人の「顧客リスト」を保有し、口封じのために殺害されたとの陰謀論的な見方が根強く、民主、共和両党の支持者から全面公開を求める声があった。
トランプ氏が署名して成立した公開法は、エプスタイン氏の事件に関わる全ての記録や文書、通信記録、捜査資料を検索可能な形で公開するよう定めている。
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