【ワシントン共同】ロシアから侵攻を受けるウクライナと米国は21日、和平案を巡って19日から続けた米南部フロリダ州マイアミでの高官協議を終えた。米国のウィットコフ和平交渉担当特使は、戦闘終結後に米欧がウクライナに提供する「安全の保証」が中心議題だったと説明。3日間の協議を「建設的」だったとしたが、成果には言及しなかった。 ウィットコフ氏によると、米ウクライナ高官協議では(1)20項目の和平案(2)安全の保証に関する各国の立場調整(3)米国による安全の保証の枠組み(4)復興計画―の四つの文書に関して議論した。別途、欧州諸国の高官も交えて意見交換した。 ニューヨーク・タイムズ紙によると、米欧とウクライナがまとめた安全の保証に関する文書では、NATO加盟国の集団防衛に似た仕組みを構築し、欧州有志国の部隊がウクライナに展開すると明記。ロシアは欧米部隊の駐留に強く反対している。 米側はウクライナにロシアを交えた3カ国高官会談を提案したとされるが、ウィットコフ氏はXへの投稿で実現の見通しに一切触れなかった。
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