軍事パレードで公開されたICBM「東風31」の改良型(2019年、北京)=ロイター

【ワシントン=共同】ロイター通信は22日、中国がモンゴルとの国境近くに設けた3カ所の発射場に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風31」を100基以上配備した可能性が高いとする米国防総省の報告書草案の内容を伝えた。東風31は核弾頭の搭載が可能。中国は急速に核戦力の増強を進め「包括的な軍備管理協議を進める考えは見られない」と結論づけた。

トランプ大統領は繰り返し、中国と核軍縮交渉を進めたい考えを示しているが、中国は慎重な姿勢を崩していない。

国防総省は中国の軍事動向に関する年次報告書の草案で、新たに配備されたとみられる東風31の潜在的な標的について特定していない。東風31の改良型には多弾頭を搭載可能で米国の大半を射程に収めるものがある。

草案は2030年までに中国が保有する運用可能な核弾頭の数が千発を超えるとの予測を維持。「27年末までに台湾での戦争を戦い、勝利することができる」戦力を整えることが可能だと見込んでいるとも指摘した。

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