
米海兵隊は沖縄県名護市のキャンプ・シュワブを拠点とする第4海兵連隊について、グアムでの改編計画を見直した。中国の脅威を念頭に沖縄を含む「第1列島線」でのプレゼンスを維持する狙いとみられる。
10月に改訂した海兵隊の将来像を示す報告書「フォースデザイン」で「第4海兵連隊は強化された歩兵連隊として(沖縄に司令部を置く)第3海兵遠征軍に保持される」と明記した。従来は一定規模の兵員をグアムに移し、即応性の高い「海兵沿岸連隊(MLR)」に改編する計画だった。
沖縄県基地対策課は「国外移転が計画通りに実施されないことはあってはならない。日米両政府が合意したグアム移転計画に影響が出る可能性があり説明を求めていきたい」と懸念を示した。
防衛省は「10月の日米防衛相会談でも米軍再編の着実な実施を確認しており、移転計画に変更はない」としている。
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