
来年1月末に中国に返還される双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイを一目見ようと、上野動物園(東京都台東区)には連日、多くの人たちが詰めかけている。事前予約のためのウェブサイトはアクセスが集中してつながりにくく、観覧チケットの転売の動きもあることから、園も対策に乗り出している。
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都によると、2頭は1月25日が最終観覧日となり、同月末までに中国に返還される予定。国内で飼育されているパンダはこの2頭のみで、1972年の日中国交正常化に伴って来日して以降、初めて国内でパンダが不在となる見通しだ。
返還の予定について都が15日に発表すると、全国からファンが殺到。観覧のために5時間以上並ぶこともあった。

23日の観覧からは、事前にウェブで申し込む方式へと切り替えた。30分ごとに400人、1日あたり4400~4800人を上限として、観覧日の1週間前の正午から先着順で受け付けているが、アクセスが集中。正午前後はページがつながりにくくなり、SNS上では「購入画面にすらたどりつかない」「(チケットが)取れる気がしない」といった不満の声が相次いでいる。
23日には、複数の転売サイトで観覧チケットが売り出されていたのを職員が発見。サイト側に申し入れて販売を停止させたほか、対策として入園時の本人確認を強化していくという。

1月14日から25日までの観覧は抽選方式に変わり、すでに申し込みも始まっているが、高倍率になるとみられている。
パンダを見たくても見られない人が出てきていることをふまえ、園はX(旧ツイッター)の公式アカウントでの発信に力を入れている。17日には園長が撮影したシャオシャオの写真を投稿。今後も写真や動画での発信を続けていくという。
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