【ソウル=共同】韓国の尹錫悦前大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り、大統領警護庁に指示して捜査を妨害したとして特殊公務執行妨害などの罪に問われた尹被告の論告求刑公判が26日、ソウル中央地裁で開かれ、特別検察官は懲役10年を求刑した。

内乱首謀罪など複数の罪で起訴されている尹被告に対する初の求刑。特別検察官側は「傷ついた憲法秩序を立て直し、最高権力者の権力乱用が再発しないよう厳しく責任を問う必要がある」と指摘した。

尹被告は今年1月、高官犯罪捜査庁(高捜庁)が自身の身柄拘束に乗り出した際、大統領警護庁に指示して令状執行を阻止させたとされる。今回の求刑には、戒厳令に先立つ閣議に一部閣僚のみ招集し、議決権を侵害したとする職権乱用罪なども含まれる。

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