米軍が台湾有事を念頭に中国への抑止力を維持するため、在沖縄海兵隊の歩兵部隊を米領グアムに移して即応力のある部隊に改編する構想を修正したことが26日、分かった。歩兵部隊のまま、沖縄県うるま市に司令部を置く第3海兵遠征軍の傘下に残す。日米両政府が合意した海兵隊のグアム移転計画に影響する可能性が出てきた。 修正内容は、海兵隊が10月に更新した文書「戦力デザイン」に明記された。キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市など)に拠点を置く歩兵部隊の第4海兵連隊について「第3海兵遠征軍にとどまり、中核任務を維持する」との方針を示した。当初はグアムに移し、小規模で即応力のある海兵沿岸連隊に改編する構想だった。 米海兵隊本部は共同通信の取材に「海兵隊が地域の平和と安定を維持するため、敵対勢力に重大な行動を取る態勢にあることを示す」と説明した。 中国は米軍を近海に近づけない「接近阻止・領域拒否」能力を急速に高めている。これを受け米軍内では、沖縄に比べ台湾まで距離のあるグアムへの歩兵部隊の移転に異論が出ていた。
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