ウクライナの首都キーウで27日朝にかけて、ロシア軍による大規模な攻撃があった。ウクライナメディア「キーウ・インディペンデント」によると、少なくとも2人が死亡し、子どもを含む32人が負傷した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は27日のSNS投稿で、ミサイル約40発とドローン(無人機)約500機が飛来し、エネルギー施設などが標的になったと指摘。「戦争を終結させる意思がなく、あらゆる機会を利用してウクライナにさらなる苦痛を与え、世界中の他国への圧力を強めようとしている」とロシアを非難した。ゼレンスキー氏は28日に米フロリダ州でトランプ大統領と会談し、ロシアとの和平案を協議する予定で、渡米前に攻撃を受けた。

 キーウ・インディペンデントによると、空襲警報は10時間近く続いた。ウクライナのシビハ外相は27日、攻撃によって停電が発生し、キーウの3分の1の世帯で暖房が止まったとSNSで報告した。

 ポーランド軍司令部は27日、この攻撃を受けて戦闘機を緊急発進させたと発表した。ポーランドへの領空侵犯はなかったとしている。

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