
【モスクワ=共同】ロシアのラブロフ外相は「日本の指導部は軍事化を加速しようとしている」と主張し「地域の安定に悪影響を及ぼすのは明白だ」として高市政権をけん制した。日中関係の緊張を受け、中国の立場を支持する姿勢を示した。タス通信が28日、インタビュー内容を公開した。
台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁や、日本政府による2026年度予算案の過去最大の防衛費計上、非核三原則の見直しを検討していることなどを受けた発言だとみられる。
台湾については「中国の内政問題」とした上で「ロシアは台湾を中国領土の一部と認め、いかなる形でも台湾独立に反対する」と話した。
ウクライナ和平交渉を巡っては、欧州有志国がウクライナへの部隊派遣を検討していることについて「有志国の部隊はロシア軍の正当な標的になり得る」と強調。「欧州の政治家は、ウクライナ人のことも自国民のことも考えていない」とし、ロシアへの攻撃を決めた場合の報復は「破滅的なものになる」と述べた。
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