ミサイルを誇示するイラン革命防衛隊のパレード(2024年9月)=AP

【テヘラン=共同】イランと英仏独は26日、イラン核開発問題を巡り、外務次官級協議をスイス・ジュネーブで開いた。終了後、イラン外務省のバガイ報道官は国営テレビで、双方がそれぞれの立場を説明し「対話継続で合意した」と述べた。英仏独が国連安全保障理事会の対イラン制裁を復活させれば「その影響は欧州にも及ぶ」とけん制したことも明らかにした。

イランのガリババディ外務次官も協議後、X(旧ツイッター)で「引き続き相互に有益な外交的解決に尽力する」と強調した。英仏独は公式なコメントを出していない。

英仏独はイランに対し、米国との核協議の早期再開やウラン濃縮活動などでの大幅な譲歩を要求し、実現しなければ安保理制裁を復活させると警告している。イランはいずれにも応じる構えを見せず、英仏独には制裁を復活させる権利はないと主張。今後の対話で双方が一致点を見いだせるかどうかが焦点となる。

英仏独も参加した2015年の核合意には、イランに違反があれば合意で解除された過去の安保理制裁を復活させる「スナップバック」規定がある。今年10月の核合意期限を前に、英仏独はスナップバック発動を示唆して圧力をかけている。

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