▼モンロー主義 モンロー主義は1823年、モンロー米大統領が提唱した。米国は欧州の紛争に関わらず、欧州には米大陸へ干渉させないすみ分けを図った。国際社会に介入しないだけでなく、独立して間もない中南米諸国に対する欧州列強の介入を排除し、南北米大陸の支配権を固めた。19世紀末に米国のフロンティアが消えて中南米への膨張志向が強まると、武力を背景に中南米諸国を米国に追従させる外交方針を正当化するうえでモンロー主義が用いられた。

第2次世界大戦を経て米国が超大国としての地位を築くと、モンロー主義は鳴りを潜めた。冷戦期の朝鮮戦争やベトナム戦争など介入先は世界各地に広がった。冷戦終結後も「世界の警察官」としてアフガニスタンやイラクで軍事行動を展開した。

トランプ米大統領は自身の名前である「ドナルド」とモンロー主義を掛け合わせて、自己流の「ドンロー主義」を掲げる。中南米諸国への武力行使を排除しない点は従来と似通うが、麻薬流入や不法移民といった国内課題の根本的解決を重視している。

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