シリア北部の商都アレッポで6日、暫定政権の軍とクルド系武装勢力シリア民主軍(SDF)の間で戦闘が発生した。AFP通信によると8日までに少なくとも21人が死亡。2024年12月のアサド政権の崩壊後、両者の衝突としては最大級の規模となった。
AFPによると、両者は戦闘が生じた原因をめぐって互いを非難している。シリア国営通信によると住宅街などが砲撃を受け、8日までに14万人以上の住民が避難した。暫定政権の国防省は9日未明に停戦を宣言し、SDFに対してアレッポから撤退するよう求めた。だが、9日正午時点でSDF側は反応を示していないとみられ、事態が収束に向かうかは不透明だ。
米国の支援を受けるSDFは昨年3月、暫定政権に統合することで合意したが、その後の交渉は難航し、散発的な衝突が続く。SDFは国土の約3分の1にあたる北東部を支配しており、アレッポの一部地区にも拠点を持つとされる。
暫定政権を全面的に支援するトルコ国防省は8日、報道陣に「要請があれば必要な支援を提供する」と述べた。一方、6日に暫定政権との緊張緩和などを目的とした枠組みの設置で合意したイスラエルのサール外相は8日、SNSの投稿で「少数派に対する組織的かつ残忍な弾圧は、『新生シリア』の約束に反する」と暫定政権側を非難。シリアの情勢をめぐり、周辺国の思惑も交錯している状況だ。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。