
【NQN=ニューヨーク=横内理恵】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発して始まり、午前9時35分現在は前日比176ドル32セント高の4万8664ドル91セントで推移している。トランプ米大統領が同日、米国によるデンマーク自治領グリーンランドの取得を巡り武力行使に否定的な考えを示した。米欧間の緊張が高まるとの懸念が薄れた。ダウ平均は一時300ドルあまり上がった。
トランプ氏は米東部時間21日朝に世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で演説した。グリーンランドについて安全保障の観点から米国が領有する必要があるなどと改めて強調した。一方、「武力を使いたくない。使わない」と述べた。米国と欧州関係国がダボスでグリーンランドについて協議する予定だ。
グリーンランドを巡って米国と欧州の対立が深まることへの懸念からダウ平均は前日に870ドル安と昨年10月上旬以来の下げ幅となっていた。トランプ大統領が欧州8カ国に追加関税を課すと表明し、欧州も対抗する姿勢を示していた。
ダウ平均の構成銘柄ではトラベラーズやシェブロン、ハネウェル・インターナショナルが高い。エヌビディアとアメリカン・エキスプレスも上昇している。一方、四半期決算を発表したジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が安い。ボーイングとマイクロソフトも売られている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して始まった。インテルや半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーなどが高い。一方、ネットフリックスは下落している。20日夕に2025年10〜12月期決算にあわせて発表した26年1〜3月期の見通しが市場予想に届かず、売りが優勢となっている。
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