トランプ氏は、著名投資家ジョージ・ソロス氏とその息子を「組織犯罪対策法に基づいて訴追すべきだ」と主張した=ロイター

【ワシントン=時事】トランプ米大統領は27日、SNSへの投稿で、著名投資家ジョージ・ソロス氏とその息子について「組織犯罪対策法に基づいて訴追すべきだ」と主張した。「暴力的な抗議活動を支援している」と理由を説明した。ソロス氏はリベラルな政治姿勢で知られる。

ソロス氏が設立し、息子が運営する財団は26日、米国内で人権や自由、社会正義などを掲げる市民団体の「非暴力的な抗議活動」を支援すると表明していた。トランプ氏はこれにいら立っているとみられる。

トランプ氏は「この異常な連中が米国を引き裂くことを許さない」「われわれは連中が息をし、自由になる機会さえ与えない」と述べた。これに対し、ソロス氏の財団は声明で「(トランプ氏の)主張は虚偽であり、脅迫は許しがたい」と反論した。

ソロス氏はハンガリー出身の投資家で、ベッセント米財務長官の元上司でもある。英通貨ポンドの空売りで巨額の利益を得て、「(英中央銀行の)イングランド銀行を打ち負かした男」と呼ばれた。

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