
【ダボス=共同】欧州連合(EU)欧州議会は21日、EUが南米の関税同盟メルコスル(南米南部共同市場)と署名した自由貿易協定(FTA)について、最高裁に当たる欧州司法裁判所に法的意見を求める決議を可決した。議会は結論が出るまでFTAを承認しない見通しで、発効が大幅に遅れる可能性がある。
EUとメルコスルは今月、交渉開始から25年以上かけてFTAの署名にこぎ着けた。ただ、EUでは南米から安価な農産物が流入すると懸念が根強く、農業大国フランスなどに反対論があった。
行政機関の欧州委員会は声明で「強く遺憾に思う」と議会を批判。「EUの生産者や輸出業者は新たな市場へのアクセスを緊急に必要としている。EUは信頼できるパートナーだと示さなければならない時期でもある」と強調し、EU加盟国や欧州議会と今後の対応を協議する考えを示した。
ドイツのメルツ首相はX(旧ツイッター)で議会の対応について「地政学的な状況が分かっていない。これ以上の遅れは許されない」と訴えた。
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