【NQNニューヨーク=稲場三奈】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、終値は前日比306ドル78セント(0.62%)高の4万9384ドル01セントだった。米欧摩擦の懸念がいったん薄れたことが引き続き株式相場の支えとなった。

同日発表の指標が米経済の底堅さを示したことも株買いにつながった。ダウ平均の上げ幅は一時530ドルとなり、12日に付けた最高値(4万9590ドル)を上回る場面があった。

トランプ米大統領は21日午後、米国によるデンマーク自治領グリーンランドの取得を巡って対立する欧州8カ国に対して2月から課すとしていた追加関税を取り下げた。武力を行使しない考えも示した。米欧関係が悪化するとの懸念が後退し、22日も株買いが続いた。

22日発表の週間の米新規失業保険申請件数は20万件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(20万8000件)を下回った。2025年7〜9月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率4.4%増と、速報値(4.3%増)から変わらないとみていた市場予想を上回った。米経済が底堅いとの受け止めが広がった。

11月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比の上昇率が2.8%だった。食品・エネルギーを除くコア指数の上昇率も2.8%で、いずれも市場予想通りだった。昨年10月から11月に米政府機関が閉鎖されたため指標の公表が遅れている。最新のデータではないとの見方からも相場への影響は限られている面もあった。

個別銘柄では、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が買われた。朝発表の25年10〜12月期決算で特別項目を除く1株利益が市場予想を上回った。ハイテク株や半導体関連株への買いも目立った。セールスフォースやマイクロソフト、エヌビディアが高かった。半面、メルクやウォルマート、ホーム・デポは下落した。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸した。終値は前日比211.195ポイント(0.90%)高の2万3436.020だった。メタプラットフォームズやアルファベットなどが買われた。

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