トランプ米大統領は22日、自らが主導するパレスチナ自治区ガザの暫定統治機関「平和評議会」について、伝統的に米国の最も緊密な同盟国だったカナダへの参加要請を撤回する、とSNSで発表した。これまでに参加を表明した国々には権威主義国家が目立ち、評議会の特異性が顕著になっている。

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 トランプ氏はSNSへの投稿をカナダのカーニー首相への「書簡」と位置づけ「これまで組織された最も栄誉ある(平和)評議会」への参加要請を撤回する、と述べた。

 カーニー氏は世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で20日、「世界秩序の断絶」について演説した内容が話題を呼んでいる。これに対しトランプ氏は翌21日、「カナダは米国のおかげで生きている。マーク(・カーニー)、次に発言するときは、そのことを忘れないでほしい」と不快感を示した。カーニー氏は「(平和評議会の)統治のあり方や意思決定過程に改善すべき点がある」とも指摘しており、こうした経緯が、トランプ氏の不興を買った可能性がある。

 平和評議会は、トランプ氏が議長、長女の夫のクシュナー氏らが幹部を務める。22日の調印式に代表を送った国々は、トランプ氏の政治に首脳が共鳴するハンガリーのような国か、権威主義国家が多く、カナダや日本など主要7カ国(G7)の参加はなかった。

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