ニューヨークのウォール街=遠藤啓生撮影

【NQNニューヨーク=矢内純一】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一進一退で始まり、午前10時現在は前日比15ドル79セント高の4万9423ドル45セントで推移している。貴金属相場が上昇し、投資家心理を支えている。半面、ハイテク株の一角に売りが出て、指数の上値を抑えている。

3日のニューヨーク商品市場で金先物相場が上昇している。銀先物も高い。前週末に貴金属相場が急落し、投資家のリスク回避姿勢につながっていた。貴金属先物の下落が一服したことで、株式を買い直す動きが出ている。

個別ではメルクが高い。3日発表した2025年10〜12月期決算では売上高と特別項目を除く1株利益が市場予想を上回り、買いが先行した。ほかのヘルスケアや日用品といったディフェンシブ株の一角も上昇している。ダウ平均の上げ幅は200ドルを超え、1月12日に付けた最高値(4万9590ドル)を上回る場面があった。

半面、半導体関連やソフトウエアなどハイテク株の下落が目立っている。ダウ平均の構成銘柄では、エヌビディアやIBM、マイクロソフトが安い。

そのほかのダウ平均の構成銘柄では、JPモルガン・チェースやコカ・コーラ、ホーム・デポが上昇している。一方、アナリストが目標株価を引き下げたセールスフォースが売られている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は高く始まった後、下落に転じた。マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)などが下落している。

データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが一時11%あまり上昇した。2日夕に発表した25年10〜12月期決算で売上高などが市場予想を上回った。26年1〜3月期の収益見通しも市場予想以上となり、買いが集まっている。

多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も高く始まった。1月27日に付けた最高値(6978)を上回る場面があったが、下落に転じた。

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