【NQNニューヨーク=田中俊行】4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、終値は前日比260ドル31セント(0.52%)高の4万9501ドル30セントだった。消費関連や医薬品などディフェンシブ銘柄に買いが入り、相場を支えた。一方、半導体やソフトウエア関連は売りが優勢で、ダウ平均は下げに転じる場面があった。

ダウ平均の構成銘柄では四半期決算を発表したアムジェンのほか、メルクの上昇が目立った。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など日用品株も値上がりするなどディフェンシブ株に資金が流入した。市場では「出遅れていたセクターへのローテーションが起こっている」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声があった。

一方、ハイテク株には売りが優勢だった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が17%安と大幅安となった。3日に四半期決算と同時に公表した2026年1〜3月期の収益予想が一部の投資家の高い期待を超えられなかったとして、売りが出た。エヌビディアなど他の半導体株も下げ、相場全体の重荷となった。

高性能の人工知能(AI)が既存のソフトウエアを代替するとの見方から、一部のソフトウエア関連株への売りが続いた。ソフトウエア関連銘柄で構成する上場投資信託(ETF)「iシェアーズ拡大テクノロジー・ソフトウエアセクター」は一時4%あまり下落するなど、ハイテク株から資金流出がみられた。

ダウ平均の構成銘柄では、ナイキやスリーエム、ウォルト・ディズニーの上昇が目立った。アップルやシェブロン、セールスフォースも高かった。一方、ゴールドマン・サックスやキャタピラー、IBMが安かった。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落し、終値は350.607ポイント(1.50%)安の2万2904.579だった。良好な四半期決算を受けて前日に上昇していたデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが大幅安だった。ブロードコムやマイクロン・テクノロジーなど半導体株も下げた。

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