タイで8日に下院総選挙が投開票される。清廉な政治家として広く尊敬を集める政界の重鎮、チュアン・リークパイ元首相(87)が南部トランで共同通信の取材に応じ、政界にはびこる汚職の撲滅が争点の一つだと語った。どの政党も過半数に達する見込みは薄く、連立交渉が複雑化するとも指摘した。 下院の定数500を争う選挙戦はアヌティン首相の中道「タイの誇り党」が政権を維持するか、改革派「国民党」が初めて首相を選出できるかどうかが注目される。タクシン元首相派「タイ貢献党」も猛追し、チュアン氏が所属するタイ最古の政党「民主党」も躍進してキャスチングボートを握る可能性が指摘される。 選挙戦が激化する中、選挙管理委員会は一部地域での票の買収疑いを調査。国境を接するミャンマーやカンボジアに拠点を置く国際詐欺組織を巡り、一部政治家の関与疑惑もある。チュアン氏は「タイは民主主義の制度を持つが、不適切な法の執行や司法への介入がある。民主的な統治がゆがめられてはならない」と危機感を示した。
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