タイの下院総選挙が8日に投開票され、選挙管理委員会の非公式集計によると、アヌティン首相率いる保守派与党、タイ名誉党が第1党になる見通しとなった。タイの公共放送PBSは、名誉党が定数500のうち194議席を獲得し、前回総選挙の71議席から大幅に増やす見通しだと伝えた。単独過半数には届かず、政権維持に向けた連立協議が焦点になる。
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非公式集計によると、9日午前7時(日本時間午前9時)時点の開票率は93%。PBSによると、解散前に第1党だった革新系野党の国民党は116議席で、ペートンタン前首相が所属するタクシン元首相派のタイ貢献党は76議席。いずれも大きく議席を減らす見通しだと報じた。
憲法改正の国民投票、賛成60%
アヌティン氏は勝利が確実となった8日夜の記者会見で、連立協議について「現時点で総選挙の公式結果はわかっていない。今日は名誉党についてしか話さない」と述べるにとどめた。
また、同日行われた、憲法改正の是非を問う国民投票では、選管の非公式集計で賛成が反対を上回った。9日午前7時時点の開票率は93%で、賛成60%、反対32%。軍事政権下で制定された現憲法は、軍や官僚などタイ社会の支配層に有利な規定が多いとの批判があり、改革を求める勢力を中心に改正を求める声が強まっていた。
憲法改正は、3回の国民投票で決まる。1回目では憲法改正について「賛成」「反対」「棄権」のいずれかのみが問われた。賛成の過半数が確定すれば、草案作成など改正に向けた具体的な工程を決める2回目の投票に進む。
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