中国共産党に批判的な論調で知られた香港紙「リンゴ日報」(2021年に廃刊)の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏(78)が香港国家安全維持法(国安法)違反などの罪に問われた裁判で、香港の裁判所は9日、黎氏に拘禁刑20年の判決を言い渡した。

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 この裁判では昨年12月、黎氏を有罪とした判決がすでに出ており、9日は量刑が言い渡された。国安法に基づき香港政府トップの行政長官が指名した裁判官が担当しており、中国政府が批判的勢力の「首魁(しゅかい)」と名指しする黎氏には、厳しい判決が予想されていた。

 起訴状などによると、黎氏は大規模な反政府デモがあった19年以降、リンゴ日報幹部らと共謀し、記事や米政府関係者らとの面会を通じ、香港政府や中国政府への制裁を呼びかけたとして、国安法の「外国勢力と結託して国家安全を害する罪」に問われた。記事を通じて政府への憎しみをあおり、デモを扇動したとも指摘された。

 黎氏は公判で罪を否認。ただ、昨年12月の判決は検察側の主張を「合理的疑いがない」と全面的に認め、黎氏に「中国と香港の人々の利益を犠牲にしても、中国共産党の崩壊を目指す意図があった」と指摘していた。

 黎氏はこれまでに19年のデモで未許可の集会に参加した罪など複数の裁判で実刑判決を受けた。5年以上にわたって収監が続き、健康状態を懸念する声も出ている。

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