海底炭鉱「長生(ちょうせい)炭鉱」(山口県宇部市)で、6日に見つかった戦時中の水没事故犠牲者のものとみられる遺骨をめぐり、上野賢一郎厚生労働相は10日の閣議後会見で、「韓国政府とも意思疎通を図りながら関係省庁で適切に対応されるものだと承知している」と話した。

写真・図版
閣議後に会見する上野賢一郎厚生労働相=2026年2月10日午前、東京都千代田区、土肥修一撮影

 長生炭鉱では、市民らでつくる団体「長生炭鉱の水非常(みずひじょう)を歴史に刻む会」による大規模な潜水調査で、遺骨が見つかっていた。山口県警は9日、この遺骨について頭蓋骨(ずがいこつ)、下あごの骨、頸椎(けいつい)、歯と確認したと発表した。

 上野厚労相は10日の会見で、この遺骨の身元特定に関して、「厚生労働省としても政府の一員として、関係省庁と連携して対応していきたい」とした。

 また、潜水調査に参加した台湾のダイバー、ウェイ・スーさん(57)が7日に亡くなったことに対し、「亡くなられたダイバーの方に謹んで哀悼の意を表したい。ご遺族の皆様に心からお悔やみを申し上げたいと思う」と述べた。

  • ダイバー死亡受け「遺族対応を最優先」 長生炭鉱の調査取り組む団体

 また、1月30日には厚労省の担当者らが初めて長生炭鉱の現地を視察した。上野厚労相はその目的を「遺骨収容のための潜水調査などの安全性の評価に資するように現地確認を実施した」と説明。その上で「引き続き安全性に関する専門的な知見を踏まえて対応していきたい」とした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。