ニューヨークのウォール街=遠藤啓生撮影

【NQNニューヨーク=矢内純一】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まった。午前9時35分現在は前日比157ドル84セント高の5万0293ドル71セントで推移し、前日に付けた最高値を上回っている。同日発表の米経済指標が経済の減速を示したことで、早期利下げの思惑から株式に買いが入っている。ダウ平均の上げ幅は300ドルを超える場面があった。

10日朝発表の2025年12月の米小売売上高は前月比横ばいと、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.4%増)を下回った。25年10〜12月期の雇用コスト指数は7〜9月期に比べ0.7%上昇し、市場予想(0.8%上昇)に届かなかった。

消費が減速するなか、賃金の上昇圧力が弱まっているとの見方につながった。市場では、米連邦準備理事会(FRB)が追加の利下げに動きやすくなると受け止められ、景気敏感株の一部に買いが入っている。

ダウ平均の構成銘柄では、ウォルト・ディズニーやアメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックスが高い。マイクロソフトとシスコシステムズも買われている。

半面、コカ・コーラが安い。10日朝に発表した25年10〜12月期決算では、売上高が市場予想を下回った。26年12月期見通しも市場の期待に届かなかったとの受け止めから、売りが先行した。アムジェンやシェブロン、エヌビディアも売られている。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で推移している。アルファベットやメタプラットフォームズが下落している。

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