
【NQNニューヨーク=稲場三奈】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸して始まった。午前9時35分現在は前日比252ドル38セント高の5万0440ドル52セントと、前日に付けた最高値を上回って推移している。11日発表の1月の米雇用統計が労働市場の底堅さを示したことで、株式の追い風となった。
ダウ平均の上げ幅は300ドルを上回る場面があった。主力銘柄への買いが一巡すると、次第に上げ幅を縮め、下落に転じた。米連邦準備理事会(FRB)による利下げが先送りになるとの見方が重荷となっている。
1月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比13万人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(5万5000人増)を大幅に上回った。失業率は4.3%と、前月(4.4%)から低下した。市場予想は4.4%だった。
市場では、「労働市場が安定していることを示した」(CIBCキャピタル・マーケッツのアリ・ジャフェリー氏)との指摘が出ていた。「労働市場や経済、企業利益に大幅な弱含みがみられない限り、引き続き押し目買いが有効な相場となる」(ノースライト・アセット・マネジメントのクリス・ザッカレリ氏)との受け止めもあった。
米債券市場では長期金利が上昇している。一時は前日比0.06%高い4.20%を付けた。金利上昇に敏感な米中小型株を中心に売りが出ている。金利の上昇で株式の割高感が意識されたことで、ハイテク株なども下落している。
個別では、キャタピラーやメルク、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が高い。半面、セールスフォースやマイクロソフト、ナイキは下落している。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発して始まった後、下落に転じた。四半期決算を発表した配車サービスのリフトやネット証券のロビンフッド・マーケッツが売られている。
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