急増するロシア人観光客に対応するため、在ロシア日本大使館は12日、モスクワに「ビザセンター」を開設した。2025年に訪日したロシア人は19万人超と、前年から倍増しており、事務手続きの効率化などが目的。第2の都市サンクトペテルブルクにも開設した。
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ビザの審査は大使館やサンクトペテルブルク総領事館が引き続き行う。ロシア人へのビザ発給手数料はこれまで通り無料だが、今後はセンター利用料として970ルーブル(約1900円)が必要となる。
開所式に出席した在ロシア日本大使館の山口大治公使は「難しい状況下での日本へのロシア人観光客の増加は市民交流を支え、将来の日ロ関係の基盤となる」とロシア語であいさつした。
日本政府観光局(JNTO)によると、25年、日本を訪れたロシア人は前年比96%増の19万4千人。ビザ発給件数はモスクワだけで10万件超に倍増し、大使館などには連日、長蛇の列ができている。
急増の背景には、円安に加え、ウクライナ全面侵攻後に欧米への旅行が難しくなったことがある。日本はビザ発給を厳しくしていないが、日本の専門家の中にも、侵攻の終結をにらみ、両国の民間交流の継続は国益にかなうという声がある。
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