
【ニューデリー=八木悠介】米グーグルは18日、インドで開催中の「AIインパクトサミット」に合わせて事業説明会を開いた。南部チェンナイで育ったスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は「AI(人工知能)は格差を飛び越え、新たな機会を生み出すチャンスをインドにもたらす」と語り、母国での投資拡大を強調した。
グーグルはインドへの投資を拡大している。2025年10月にデータセンターなどAIインフラの開発に5年間で150億ドル(約2兆3000億円)を投じると発表した。ピチャイCEOが20年に表明した100億ドルの投資計画を上回る。インド東部のビシャカパトナムに電力容量が1ギガ(ギガは10億)ワット級の大規模データセンターを整備する。
説明会では投資の一環として米国とインドのAIの接続性を高める「アメリカ―インド・コネクト」を発表した。米国とインド、南半球の複数の拠点を結ぶ新たな海底ケーブルを敷設して安定したデジタル基盤を築く。
AI投資のコスト拡大にどう向き合うかを問われると、ピチャイCEOは「米国を離れればこの質問は避けられると思っていた」と会場の笑いを誘った。検索やユーチューブ、クラウドなどもAIによって再成長していることに触れ、「進行中の技術革新を見る限り、この投資は理にかなっている」と話した。
イベントには24年にノーベル化学賞を受賞したグーグルのAI開発部門グーグルディープマインドのデミス・ハサビスCEOも登壇した。ハサビス氏は「AIが科学と医学にもたらすインパクトはまだ始まったばかり。インドは科学分野へのAI導入で主導的な役割を果たすことができる」と期待を込めた。
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