米首都ワシントンで19日、司法省の外壁にトランプ大統領の顔を大きくあしらった巨大な垂れ幕が設置された。政権の標語とともに現職大統領の肖像が掲示され、伝統的に政治的中立を掲げてきた同省の立場は大きく様変わりしている。

 垂れ幕には「米国を再び安全に」と記されている。不法移民対策や暴力犯罪の取り締まりを強調する政権のスローガンだ。司法省は従来、ホワイトハウスとの一定の距離を保つことで法執行の独立性を担保してきたとされるが、一転、その庁舎が政権メッセージの発信の場となった。

 政権は、トランプ氏に批判的だったり距離を置いたりする人物を追及する「報復」を進め、司法省はその中心的役割を担ってきた。トランプ氏の1期目の大統領選をめぐるロシア介入疑惑を捜査した連邦捜査局(FBI)のコミー元長官を起訴した(後に連邦地裁が無効判断)ほか、大幅利下げに慎重姿勢を示してきた連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長についても捜査を開始した。強硬な移民摘発をめぐって政権と対立する民主党のウォルズ・ミネソタ州知事らも、移民当局の活動を妨害した疑いで捜査対象になっていると報じられている。

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