パリのルーブル美術館で並んだ米富豪エプスタイン氏(右)とフランスのラング元文化相の写真。米司法省が開示した(米司法省提供、AP=共同)

 【パリ共同】少女らの性的人身売買罪に問われた米富豪エプスタイン氏に関する米司法省の開示文書を巡り、英国でアンドルー元王子が一時拘束される事態に発展する中、隣国フランスでも元閣僚や外交官らの疑惑が続々と発覚し、重大事となっている。当局はエプスタイン氏との不適切な関係について追及するため捜査に着手した。  エプスタイン氏は富裕層や有名人に人気のパリのフォッシュ通りに広大なアパートを所有し、頻繁にパリを訪れていた。  1980~90年代、ミッテラン大統領(当時)の下で積極的な文化振興策を推進した左派の大物ジャック・ラング元文化相の名前が文書に673回登場。ラング氏は強い圧力と非難にさらされ、10年以上務めたパリの権威ある文化機関、アラブ世界研究所トップの辞任に追い込まれた。  疑いが持たれているのはエプスタイン氏との不透明な金銭のやりとりだ。捜査当局はラング氏と娘に対し、マネーロンダリング(資金洗浄)の容疑で捜査を開始。今月16日にはアラブ世界研究所やラング氏の自宅の家宅捜索に踏み切った。

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