アフガニスタンの首都カブールで27日未明、大きな爆発があった。パキスタン国営テレビは27日、アフガニスタンを実効支配するイスラム主義勢力タリバンの軍事拠点をパキスタン軍が空爆したと報じた。その数時間前にタリバンが行った越境攻撃への報復とみられ、大規模な軍事衝突に発展した。
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パキスタン軍は21日夜、同国でテロや攻撃を繰り返す「パキスタン・タリバン運動(TTP)」などの反政府武装勢力がアフガニスタン側に潜伏し、タリバンが取り締まっていないとして、国境に近い7地点を空爆。80人以上を殺害したとしていた。
報復を予告していたタリバンは26日夜、国境地帯の複数の地点でパキスタン軍の拠点を攻撃。タリバン国防省はパキスタン兵55人を殺害し、多数を拘束したと発表した。
パキスタンのシャリフ首相は声明で「国土防衛のためには妥協はしない」と宣言。国営テレビによると、空爆はカブールの軍事拠点2カ所のほか、南部カンダハルの軍司令施設や兵器格納施設、東部パクティカ州の軍施設など複数の地点に対して実施したという。
パキスタン当局とタリバンはかつて密接な関係にあったが、タリバンがアフガニスタンで復権した2021年以降、アフガニスタン領内に潜伏するTTPの扱いをめぐり関係が悪化。昨年10月には、国境地帯の全域で軍事衝突が起き、双方あわせて200人以上が死亡。中東カタールなどの仲介で停戦に合意したものの、衝突がたびたび起きていた。
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