ニューヨークで公演するヒラリー・クリントン氏(2025年9月)=AP

【ワシントン=芦塚智子】少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏の事件を巡り、ヒラリー・クリントン元米国務長官が26日、米下院監視委員会の召喚に応じて証言した。事前に公表した冒頭発言によると、ヒラリー氏は「エプスタイン氏に会った記憶はない」と交友関係を否定した。

証言は非公開で、クリントン夫妻が居住する東部ニューヨーク州チャパクアで実施した。

ヒラリー氏は、エプスタイン氏や共犯者のギレーヌ・マクスウェル受刑者について「彼らの犯罪行為については何も知らなかった」と述べた。エプスタイン氏が所有する飛行機に搭乗したことや、同氏の島や自宅、事務所を訪れたこともないと説明した。

共和党が主導する同委員会が自身に証言を要求したのは、エプスタイン氏と交友関係があったトランプ大統領から注意をそらすためだと主張。代わりにトランプ氏に証言させるべきだと訴えた。

27日にはヒラリー氏の夫であるビル・クリントン元大統領の証言が予定されている。ビル氏はエプスタイン氏と親交があった。司法省が公開した資料にエプスタイン氏と写った写真や、プールでくつろいでいるような写真が含まれていた。

下院監視委員会のコマー委員長(共和)は記者団に対し、エプスタイン氏所有のカリブ海の島を訪れていたことを認めたラトニック商務長官について「(証言を求める)可能性は非常にある」と述べた。

民主のガルシア筆頭委員は、元大統領のビル・クリントン氏が証言に応じたことを挙げて、トランプ氏も証言すべきだと強調した。

エプスタイン氏の事件を巡っては、司法省がトランプ氏に関係する一部の資料を公開していなかった疑惑が浮上している。司法省は25日、X(旧ツイッター)への投稿で、指摘を受けた資料を点検していると明らかにした。「資料精査の過程で不適切に識別され、法律で公開を義務付けられた文書があれば、司法省はもちろん公開する」と説明した。

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