イラン情勢の緊迫によるガソリン価格の高騰を受けて、元売り各社への補助金制度が3月19日に再開されました。価格はどう変わるのか、名古屋市内のガソリンスタンドを取材しました。

■ガソリン高騰で「補助金」に期待も…

ガソリンの全国平均価格は18日、前の週から一気に29円あがり、1リットルあたり190円80銭と、過去最高額になりました。

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名古屋市中区の「タカラ石油」の18日のガソリン価格は1リットルあたり177円で、今月12日には一気に31円の値上げも行いました。

客ら:
「困りますね。どうしましょう。しょうがないなと思いますけど、なるべく乗らないように」
「これは100リットル入ります。今は50リットルしか入れない。この際、仕方がないよね。50リットルでとりあえずは様子を見る」

タカラ石油の店長代理:
「(客足は)上がる前と上がった時点では、1~2割は減ってきていますね。定額や定数量で給油される人もちらほら」

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価格が急騰した先週から今週の客足は、通常に比べて2割ほど少なくなり、金額や量の上限を決めて給油するお客さんもいるようだと言います。

そして、補助金が再開された19日、価格はどうなったでしょうか。

(リポート)
「19日午前10時時点で、レギュラーガソリンは1リットル177円と、昨日と変わっていません」

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ガソリンの価格は前日から変わらず177円と、変化は見られません。

客ら:
「少し安くなっているかなと思ったんだけど、変わってないですね。期待はしていましたけど。もう少し下がって安定してほしいですね」
「そのうち下がってくれたらいいなと思うんですけど、まだすぐには影響ないのかなと思います」

■補助金スタートも…値下げはまだ先?

値下げを期待していた声が多く聞かれましたが、なぜ価格が変わらないのでしょうか?

タカラ石油の店長代理:
「(補助金は)元売り業者に行って、各販売店に下がった分を仕入れてくると。すぐには反映できないんじゃないかな。タイムラグがあると思いますよ。仕入れ価格が反映されれば、販売価格も下がってくるんじゃないかとは思っています」

補助金は元売り業者に対して支給されていて、販売店などで価格に反映されるのは時間がかかると言います。

野村総合研究所 エコノミスト 木内登英さん:
「ガソリンスタンドによってばらつきは出るんですけれども、概ね3月末までには、平均で170円になっていくんじゃないかなと思っています。大きく下がるのは、来週の木曜日(25日)かなと」

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毎週水曜に元売り業者の卸売価格が決まるため、補助金の効果が小売価格に反映されるのは、卸売価格が次に改定された後になるところが多いのではないかと言います。

この先の見通しについては…。

野村総合研究所 エコノミスト 木内登英さん:
「しばらくは170円は保証されると思いますが、2~3カ月経っても海外の原油価格が下がってこないのであれば、少しずつガソリン価格も補助金を減らす形で上がっていく可能性が出てくる」

取材したタカラ石油では、取材が終わった後の19日午後2時に1リットル161円まで値下がりしましたが、ガソリン価格に翻弄される日々はまだまだ続きそうです。

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