
【パリ=北松円香】フランスで22日、統一地方選の決選投票が実施された。首都パリでは左派が勝利したもようだ。極右は南仏の都市ニースで当選するなど、一定程度勢力を拡大したとみられる一方、大都市圏では支持を伸ばしきれなかった。
選挙は拘束名簿式比例代表制で、全国の自治体議員を選出する。選挙後に各自治体の議会による投票で首長を選出するため、有権者にとっては首長を選ぶ選挙でもある。初回投票日の15日に過半数を得る名簿(政党)がなかった自治体でこの日、2回目の投票が行われた。
仏メディアや調査会社によると、リベラル色の強いパリでは社会党のグレゴワール氏を筆頭とする左派の名簿が5割強と最多の投票を集めたもようだ。第1回投票でも首位だった左派に対抗するため、中道の与党連合の一角である政党「地平線」の候補は中道右派の共和党と協力したが、左派の優勢を崩せなかった。グレゴワール氏は「パリは極右の都市ではない。そうなることも永遠にない」と勝利宣言した。
南仏のニースでは、極右の国民連合(RN)と共闘する共和国右派連合(UDR)のシオティ党首を筆頭とする名簿が最多の投票を集めた。同氏はもともと共和党の党首だったが、24年にRNとの協力を主張して新党を立ち上げた。
ただし仏メディアによると、極右は目標としていた複数の大都市での勝利には至らなかったようだ。初回投票で左派と極右が接戦となって注目された南部の大都市マルセイユでは、決選投票で左派が勝利した。
統一地方選は2027年春の大統領選を占う試金石となっている。世論調査などで極右勢力の支持はなお高いものの、大都市圏での苦戦は支持の広がりに濃淡があることを示している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。