
【ロンドン=福岡幸太郎】子供のSNS利用を制限すると睡眠や学習にどのような効果があるのか――。英政府は25日、10代の子がいる300世帯を対象に、SNSの利用を制限する実験を始めると発表した。6週間にわたる実験で得た知見を規制の検討に役立てる。
実験は科学・イノベーション・技術省が主導する。参加世帯を①子供がSNSアプリを使えないようにする②利用時間を1日1時間に制限する③午後9時から午前7時までの利用を制限する④制限をしない――の4つのグループに分け、比較する。
実験前後に保護者と子供にヒアリングを実施し、SNSの利用制限が家庭生活や睡眠、学習に与える影響を分析する。英政府は規制に向けて、国民からの意見を5月26日まで募集しており、すでに約3万件が集まっている。
リズ・ケンドール科学・イノベーション・技術相は「実験によって次の段階に進むためのエビデンスを得ることができる」とのコメントを発表した。
子供のSNS利用を巡っては、過度の依存を招くといった問題があり、各国で規制に向けた動きが活発になっている。豪州は2025年12月から16歳未満の子供を対象にSNSの利用を世界で初めて禁止した。米国でも規制する州が増えている。
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