【NQNニューヨーク=稲場三奈】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、終値は前日比305ドル43セント(0.66%)高の4万6429ドル49セントだった。米国がイランに和平案を提示したとの報道を受け、投資家のリスク回避姿勢がやや後退した。原油先物相場の下落も株買いを促し、ダウ平均は一時590ドル高となった。

米国がパキスタンを通じて15項目の和平計画をイランに送ったと米ニューヨーク・タイムズが24日報じた。イスラエルのメディアは同日、米国がイランと1カ月の停戦を探っていると伝えていた。

市場では中東情勢が一段と悪化することへの警戒が薄れ、25日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物は1バレル90ドル台と、前日終値(92.35ドル)から下落した。米長期金利は前日終値を下回る4.3%台前半で推移しており、株買いの支えとなった。

ダウ平均の上値は重かった。イラン国営放送は25日、イラン高官の話として同国が米国の提示した停戦案を拒否すると報じた。報道によると、米国の要求は「過剰」で、イラン側が望む時期と条件においてのみ停戦が実現可能だとした。

レビット米大統領報道官はイランが敗北を受け入れないようであれば「トランプ大統領は地獄を解き放つ用意がある」と主張し、米国がこれまで以上の攻撃をする意向を示した。イランのアラグチ外相は米国との協議はないと語ったと伝わった。イスラエルとイランの攻撃の応酬が続いており、交渉が前進するかを見極めたい雰囲気も強かった。

個別では、シャーウィン・ウィリアムズやメルク、ハネウェル・インターナショナルが買われた。エヌビディアやアマゾン・ドット・コムも高かった。半面、ベライゾン・コミュニケーションズやナイキ、ユナイテッドヘルス・グループは売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発し、終値は前日比167.931ポイント(0.77%)高の2万1929.825(速報値)だった。

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