記者会見で発言する韓国の李在明大統領(21日、ソウル)=共同

【ソウル=小林恵理香】韓国産業通商省は30日、民間企業がロシア産ナフサ(粗製ガソリン)2.7万トンを輸入すると明らかにした。同日中に韓国に到着する。中東情勢の緊迫で石油化学製品の原料となるナフサの供給が不足し、新たな輸入先の確保に動いた。

韓国メディアによると、韓国はナフサ需要のうちおよそ45%を輸入に頼る。うち7割が中東産だという。ホルムズ海峡の事実上の封鎖で中東からの輸入が逼迫し、一部企業は生産の縮小に動き出していた。

韓国政府は27日、ナフサの国外輸出を原則禁止した。医療や生活必需品など国内の需要に振り分ける。同措置は5カ月間続ける。

韓国は半導体や自動車が主力産業で、ナフサの供給不足が製造業全体に影響するとの懸念が高まる。金正官(キム・ジョングァン)産業通商相は「供給不安に対応するため、海外からの導入支援などを通じて最大限確保できるよう努力する」と強調する。

ロシア産原油の輸入も検討している。韓国産業通商省は「現時点では具体的な案はない」と説明する。韓国石油公社のデータによると、ロシア産原油を輸入することになれば2022年以来4年ぶりとなる。

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