インドネシア大統領府は、プラボウォ大統領が中国で3日に開かれる抗日戦争(日中戦争)勝利80年の記念式典に出席すると発表した。国内で抗議デモが相次いでいることを理由に一時は訪中の中止を明らかにしていたが、「中国の要請」を受けて一転させた形だ。
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大統領府の発表によると、プラボウォ氏は2日夜、ジャカルタ近郊の空軍基地を出発した。国内では、ジャカルタ首都圏の最低賃金の約10倍にあたる月5千万ルピア(約45万円)もの住宅手当が国会議員に支給されていることが明らかになったことをきっかけに、20を超える都市で抗議デモが拡大している。
発表では、プラボウォ氏が国内情勢について「常に状況を考慮している」としつつ、出席について「中国側から強い要請がここ数日であった」としている。3日夜には帰国する一方、各国首脳との会談も予定されているという。
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